アルジャーノンに花束を 読了


いろいろな部分で巧み考えさせられる名著。

・白痴(ideot)の大変さ、そして周りを楽しくさせるチカラ
・作品を通して向上し、退化する文章。とくに退化していく文章は予測できるためのめり込みやすく、感情移入しやすい。
・客観的に作品を見せるために定期的に登場するアルジャーノン(ネズミ)と白痴のチャーリー自身
・手術によって急速に博学になっていくチャーリーの期待を裏切るように周囲が離れていくさま

障害をお持ちのお子さんをもつ親としては理想であったり残酷さであったり、いずれにしても感情を揺さぶられずにはいられない作品だと思う。このように作品中で成長・退化していくことを同時に体験できるものは今までなかったのではないだろうか。多分作者の伝えたいことをすべて受け取っているとは思えず、再読したいと思う作品


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